Gonbe Shan
2009年08月04日
11:54
Gonbeはメインランドの住人で、お店や作業場など何箇所か所有してます。
SL内ではけっこうな地主さんです。^^
で、やはりメインランドの土地事情ってのは、一般の人よりは気になるので、時々SL内の土地検索で、相場を確認したり、リンデンのLandオークションをうウォッチしたりしています。
ちなみに今のメインランドの最低取引相場はsqm単価でL$2.0位ですね。
最近また下落傾向が見えてきているようです。
また、Landオークションの場合は、スタート価格は大部分がL$2.98~L$3程度になっています。(端数処理の影響か若干違いが見られます。)
つまり、オークションのスタート価格を大幅に下回る取引相場になってきていると言う事です。
ただ中には、スタート価格がL$1.5と言う物件があります。
違いが何なのか?Gonbeには分かりませんが、時々混ざっています。
さて、メインランドの価格相場に関しては、やはり2007年の頃が最も高騰していたと思います。
当時ですと、内陸部の平地辺りで、sqm単価L$10程度はザラにありました。
最低価格帯でもL$6程度はあったと思います。
人気の海SIMなんて、L$20以上なんてのも当たり前にありましたからね。その頃本店のある土地を売ってしまえば、ボロ儲けでした。^^;
でも2008年に入ると下落し始めます。
リンデンの土地政策の、最初の「失敗」が影響してきているようです。
どんな失敗か?
それは大量にメインランドに土地を供給し過ぎたからです。
なにせ2007年中に、ノーチラス大陸とコルシカ大陸と言う、二つの大きな大陸をメインランドに作って販売してしまったのです。
特に先行してオークションに出回ったノーチラス大陸は、海系のSIMが多く、非常に人気の高い大陸でした。
とにかく、オークションに出れば、あっと言う間にSIM単位で売れていくのです。
勿論大部分が不動産業者による落札でした。
オークションが終わって暫くすると、SIM内の土地が分割されて、転売されます。
そちらもあっと言う間に売れてしまいます。
それも大部分が不動産業者によってです。
そして、更に彼等によって高額な土地として転売されていくと言う事です。
当時のオークションのスタート価格は、確かsqm単価でL$4程度だったと思います。
しかも1SIM単位にドカンドカンと出てくるのです。
SIM単位の購入ですから、やはり一般ユーザには手が出ません。><
不動産売買目的の大手業者が落札する事になるでしょうね。落札価格帯は覚えていません。
その当時は、Landオークションなど、ほどんと見たこともありませんでしたので。^^;
オークションで落札した業者は、大まかな区画割り等をして一般ユーザへの販売を開始します。
この一次業者での転売時に、sqm単価がL$8~L$10程度に上がります。
これでも、けっこう面積単位の広い物件が多いですから、よほどのユーザで無いと買えません。
したがって、ここで活躍するのは二次受け業者達になります。
彼等は購入すると、更に細かく区画割をして転売します。
この時点で512sqm単位とか1024sqm単位にまで小さくなってきます。
そして二次業者を経由すると、L$15以上へと跳ね上がっていく訳です。
Gonbeの本店は、以前にも書きましたが、二次販売の不動産業者と熾烈な土地購入合戦を繰り広げています。
とにかく早い者勝ちなんです。
どの場所にしようか・・・なんて考えていると、あっと言う間に次から次へと買われていってしまいます。
そして、その場で高額な金額へと変更されて、「For Sales」の看板が置かれていくのです。><
だから、躊躇などせず、とにかくパッと見て、「ここ買い!」とばかりに購入してしまうしか無い程でした。
今から思うと懐かしい時代です。^^;
コルシカは、ノーチラスの後でもあり、イマイチ人気は高く有りませんでした。
その頃には既に土地余り状態が出てきていましたから。
しかしリンデンは、次から次へとSIM単位でオークションに出すので、メインランドの土地はどんどんと増えていきます。
しかも大部分が不動産業者間での土地転がし状態でした。
もう一般のユーザから見ると、手が出無い程に高騰していました。
それと、その頃からメインランドの荒廃が著しく、プライベートSIMへ移住する人も増えてきていました。
だから土地価格は頭打ちとなり、売り物件ばかりが目立つ状況になってしまったのです。
そして、SL自体も世界的なブームが終焉し、人口の急激な増加もなくなっていましたから、買い手のつかない土地ばかりがメインランドに残ってしまったという状況でした。
なんでコレほどまでに過剰供給したのでしょうね?
SLの場合は「土地本位制」なのですから、過剰供給したらSLの根本が揺らいでくるとは思わなかったのでしょうか?
少なくともノーチラス大陸までで、暫く様子を見るべきだったと思います。
想像するに、2006年頃から急激にSL人口が増大して、メインランドで土地が満足に買えない・・・と言う状況もあったと思います。
当然ユーザからも苦情が来るでしょう。
そのような状況から、メインランドの土地を大幅に拡張する計画をしたのだと思います。
でも、当時からワイワイ騒いでいたのって、不動産業者達だと思いますけどね。
土地成金全盛時代でしたから。
とにかく、良き時代はリンデン側の失策で終わりを告げます。
でもこの時点では、それほど大きく相場は下落はしていません。
顕著に下落し始めたのは、2008年の5月以降だったと思います。
そう、最近における最悪の悪政。例の「Open SIM問題」が勃発してからです。
これは、まずリンデンがOpen SIMをプライベートSIM所有者への特権的に提供していたのを、条件を緩和した事から端を発してます。
それまでプライベートSIM所有者に対して、Open SIMは4つ単位で提供する事になっていました。
それをプライベートSIM所有者なら、追加のOpen SIMを1つでもOKにしてしまったのです。しかも従来よりも使用可能なプリム数まで増やしてです。
同時にプライベートSIM取得時の初期費用の引き下げも行っています。
一方ではメインランドに大量に土地を供給し、一方ではプライベートSIMへの誘導策を行っていると言う事になります。
全くの大失策と言えるでしょうね。
リンデン・ラボ自体が、加熱ブームに煽られて冷静な判断もできない状況になっていたのかもしれません。
余談になりますが、日本のバブル経済の時代、バブルの流れに乗った不動産業者の大部分の経営者は、「土地が値下がりする」なんて考えていない状況だったのです。
いや、考えていたでしょう。頭の中では「これは異常で、何時か反動が来る」と言う事ぐらいは理解していたと思います。
しかし、頭では分かっていても、心が分かろうとしないのですね。
そのような事態は「認めたくない」と言う心に支配されてしまうようです。
結果として、兆候が見えてきてからでさへ、更に加熱した状況で驀進し続け、崩壊への道を歩んだと言えます。
リンデンの土地政策も同じような感じがしました。
そして、これらの失策によって、ますますメインランド離れが加速します。
メインランドでも高額で、人気の高かったのは、海辺を持つ海SIM系です。(今でも一番人気が高い。)
それがOpen SIMなら、誰でも広い海のある場所に住めるのですからね。レンタルしても価格はメインランドの海辺よりも安いですから。
また当然、その特典を得るためにも、通常のプライベートSIMを購入し、Open SIMの転貸事業に乗り出す人も多かったでしょう。
結果的にメインランドの不動産業者も、大口のリッチ・ユーザもドンドンとメインランドからプライベートSIMやOpen SIMへと移住して行ったのです。
そしてメインランドの地価が大暴落を始めます。
For Salesの看板や派手な回転看板、アダルト系の大きな広告など、メインランドの秩序も荒廃していました。
そんな場所に住むよりは、整然と区画整理されていたり、広い海に囲まれているプライベートSIMやOpen SIMへ移住した方がよほどマシですからね。
こうして2008年の夏ごろにはメインランドの地価は大暴落状態になってしまいました。
んが!
これで事態は終わらなかったのですね。
このOpen SIM問題は、ここから本格的に始まったと言えます。
2008年の9月に、な・なんと!
リンデンはOpen SIMの維持費を値上げすると言い出したのでしたよね。
酷い話でした。
この結果、Open SIMを所有していた人達の多くは、SLから出て行ってしまいました。><
単純に考えると、プライベートSIMやOpen SIMへ移住した人達が、メインランドに戻るのでは?
と言う気もしますが、事態はそのような方向には進みません。
Open SIMが大幅に減少していった2008年12月になっても、メインランドの地価下落は止まっていないのです。
メインランドは相変らず空き地だらけでした。
どうもGonbeが思うに、メインランドに戻るにはプレミアム・アカウントにする必要もあるから、それを嫌って、店舗を縮小したりして、レンタルして継続するか、完全に撤退するかを選択したのでは無いか?と思っています。
土地の下落傾向は、結局2009年の2月頃まで続きます。
途中ノーチラスCityの出現で、一部では不動産加熱状態が生まれましたが、それでも通常のメインランドは下落し続けています。
ノーチラスCityのアイデアとしては面白いと思いましたが、これはかえって火に油を注いだ感じですね。
なぜなら、ノーチラスCityで加熱したのは、不動産業者達ばかりですからね。
やはり、メインランドの空き地対策、プレミアム・アカウントの増加施策等を打つのが先の話と思います。
メインランドに住みたいと言うユーザを如何に増やすか?
それが無ければ、SL経済は崩壊の一途を辿る事になるでしょうから。
ようやく歯止めがかかったかな?と感じ出したのは2009年の3月頃からと感じています。
以降は、あまり大きな変動も見られず、横ばい状態が続いたと思います。
その間の1年間で、土地相場はピーク時に比べると半値程度まで下落してしまった感じです。
オークションのスタート価格もL$3へと引き下げられています。土地取引相場が下落しているから、オークションのスタート価格よりも安い物件が一杯あったからです。
メインランドの住人にとっては、こんな馬鹿げた話は無いですよね。
当初買った時の半値にしても、簡単には売れないような状況になってしまったんですからね。
しかも、プレミアム・アカウントとして、会費まで払っているのに。。。TT
でも、とりあえずは底打ちをした感じではありました。
んが!
ここへきて、またも下落傾向が顕著に見え始めてきたと言う訳です。
原因は何でしょう?
これはGonbeの推理なんで、確証は全くありませんが、時期的に見て影響が出る事件と言えば・・・
「アダルトSIM」です。
アダルト系のコンテンツは通常のSIMでは扱えなくなりました。
その救済措置として、リンデンはアダルト専用のSIM群を作りましたよね。
結果として、メインランドにあったアダルト系のお店も、アダルトSIMへと移転せざるを得なくなってしまいました。
そう、リンデンはまたしてもメインランドの土地事情が回復していないのに、大量の新たな土地を供給してしまったと言う事になります。
アダルト系コンテンツを販売等していたメインランドの土地所有者は、等価交換と言う形で(厳密には等価では無く、早い者勝ちで格段に良い場所を占めていますが・・・)、アダルトSIMへと移住し始めたのです。
当然又もメインランドには空き地が増える事になります。
また、アダルトSIMは空き地争奪戦になったとしても、メインランドの買い手は更に減少すると分かっていますから、当然投売りも出てきます。
結果として、メインランドの地価が再度下落し始めたのでは?
とGonbeは思っています。
何時も泣きを見るのは、「善良なメインランドの住人達」です。TT
1週間程度前には、最低価格帯でsqm単価L$1.5と言う物件が複数出ていました。
sqm単価1.5L$の土地って、512sqmでL$790ですよ。
Gonbeが買った頃って、512sqmでL$5000なら安いほうだったのです。
当時の6分の1以下にまで下落しているのですよ。
信じられないですよね。TT
まあこの2年間、リンデンも虚飾のSLブームに踊らされて、次々と大失策を演じてきた訳です。
これからどうするのでしょうね?
今リンデンは、Open SIMの値上げに始まり、メインランドでの広告規制、極小地の解消策、SLXの吸収合併、アダルト・コンテンツの隔離策、企業向けサービスの推進。。。と様々な施策を打っています。
これらの中心は、過去の清算的要素も強いと思います。
過去の失策によって生まれた歪みを是正しながら、新しい収益体質への転換をはかっていると思われます。
ただ・・・現時点では効果は出ておらず、逆効果ばかりが目立つ状況に見えます。
今後もメインランドの地価が大幅に上昇する事は無いと思います。
まあ、Gonbe的にはちょっと恐ろしい予想もしているのですけどね・・・それは後日別途「独り言」したいと思います。
とは言え、実はGonbe自身はほどんと気にしていません。
だって当分SL辞める気も無いし、土地も手放す気もありませんからね。
むしろ下落するなら、今の内に少し条件の良い土地は買っておこうか?なんて思ってます。^^;
これから秋以降、またどんな事件が待ち受けているか分かりませんが、あまり気にせずに、自分の作りたい物を作って楽しみたいと思っています。
そう思って過ごす事が一番幸せなことでしょうね。^^