2009年07月27日
リアルさの追求と限界
写真は記事に関係無く、Gonbeの代表作マンタのSS画像です。^^

Gonbeの制作意欲が減退していった理由の一つに、「リアルさの追求」と言うのもあります。
Gonbeの製作物は、魚に関して言えばSL内でも最もリアルな物の一つです。
でも、これは有る程度妥協しているものでもあります。
心の底では、「もっとリアルな物を!」と言う声が常にあります。
でも、リアルさの追求には副作用があります。
一つには、いくらスカルプを使っていると言っても、リアルであれば有るほど、パーツが増えます。
そして、リアルな動きを表現するための、スクリプトも複雑になります。
プリム数が増大し、スクリプト負荷も増大する。
このデメリットとのトレード・オフが常に付きまとう事になるのです。
Gonbeは商品としては、大幅に妥協して製作しています。
それはデメリットを最小限にするためです。
同系統の商品と比べると、スクリプト負荷と言う点では、格段に小さいです。
商品としての理想は、低プリム、低負荷です。
それは単純な構造であり、スクリプトも単純な物であるほど良いと言う事になります。
そして、それは販売後のサポートをも容易にします。トラブルも少ないです。
しかし、一通り作ってしまうと、やはり物足りなくなります。
「もっとリアルな物を!」この声が心の中で多くなって行きます。
その結果、スカルプの製作も、自分のイメージが高度すぎて、満足できなくなってしまったと言えるかもしれません。
また、動きのリアルさを追求すれば、パーツが増えますし、スクリプトも複雑化して行きます。
昨年の夏ごろ、コーギーと言う犬のペットがブームになりました。
実は、コーギーとほぼ同レベルのペット機能を、Gonbeもコーギー・ブームの半年以上前に考えていました。
しかし、余りにも複雑になる事と、「ここまでやっても、機能的には使わないな・・・」と言う事から、製作自体はしませんでした。
そして、実際にコーギーが出て、ブームになった時に、スクリプト負荷を調べて驚きました。@@
Gonbeが販売している魚達と比べると、5倍~10倍以上もスクリプト負荷が高いのです。
でも、その理由も分る気はしました。
あれだけの機能を実現すれば、スクリプトが複雑になるし、同時並行的な処理も増加するから、負荷が高くなるのも当たり前なのです。
その時点でGonbeの求める物の過ちに気がついたと言えます。
「これ以上リアルな物を追求しても、あまり意味は無い。。。」
と思いました。
もし、コーギー以上にリアルな物を求めたら、「だったらRLで犬飼った方がよっぽど良い。」と言う事に行き着きます。
Gonbeの心が求める「リアルさの追求」は「本物の生命に勝るものは作れない」と言う単純な限界に気づいて終末を迎えることになった訳です。
そこで、「何も作る気がしなくなった・・・」と言う事になるのです。
自分の求めていた物は、今のSL環境では無理が多過ぎるし、そこまでリアルな物にする意味も見出せなくなったのです。
だから、「作りたい物が無くなった・・・」と言う状況になったのでしょうね。
その後、魚以外の幾つかの分野にも挑戦しよう。。。と思ったのですが、どうしてもリアル路線から脱却できずに、行き着く先は同じ結果になってしまうのでした。
全て途中まで作って、その事に気がついて、それ以上は作る気にはなれずに放置して終わっています。
現時点で、制作意欲が復活したのは、「単純な造形、単純な動きでSLらしい物」と言うテーマに行き着いたからと思います。
リアルの物まねでは無く、リアルの物を参考にはするけど、SL独自の世界観に基づいた生物達を作ってみようか?
と言うものです。
勿論、これも簡単なことでは有りません。
全て想像上でモデリングしていく事になりますから、今まで以上に難しいテーマになります。
もう一つ、背景となる世界観がそんざいしないと駄目だと言う事です。
Gonbeの頭の中に、一つのパラレル・ワールドのような、別な次元の世界が息づいてくれないと、製作は続かないでしょう。
その世界が魅力的であればあるほど、その世界に住む生物たちも、活き活きと活動し、世界をドンドン広げてくれるでしょう。
しかし、陳腐な世界観では、すぐに行き詰ってしまうでしょう。
それは分らないのです。
分らないけど、少なくとも「リアルさの追求」には無い、面白味を感じています。
第一、リアルでは無いのだから、自分が満足すれば良いのです。
凸凹の形でも、歪んでいても、それがGonbeの世界の生物の姿であると納得できれば、それでOKなのです。
勿論、全くの新しい発想の生物までは出てこないかもしれません。
リアルの生物を参考にしたもの程度になるでしょう。
Gonbeの発想力程度では、そんなものだと思います。
そして、その程度は既に考えられていて、似たようなキャラクタがアニメの世界とかには存在しているかも知れません。
でも、少なくともリアル生物を参考にしたキメラ体で有ったとしても、アニメキャラの模倣では無く、Gonbe自身が描き出したオリジナルでも有ります。
たとえ似ていても。。。^^;
そう考えると、幾つものキャラが作りたくなってきます。
そう・・・Gonbeの描くSL世界の中に生息する生物達です。
「リアルさの追求と限界」から「独自の世界観」へと言う感じですね。
これは、芸術家にも良くあるプロセスかもしれませんね。
ピカソなんかも、初期の頃は実にリアルな絵を描いていました。
それが、ある時点から抽象画へと変わっていきます。
リアルな絵を追求すれば、写真と変わらなくなってしまいます。さらに追求しても、結局は現実の物自身を越える事はできないでしょう。
しかし、目に見える姿では無く、その物から感じた印象や、自分自身の心の動き等を反映させた表現を追及していくと、現実の世界とは全く違う表現方法へと行き着くのかもしれません。
そんな事を思いながら、「まずは一歩ずつ・・・」と少しずつ製作を進めるGonbeでした。^^

Gonbeの制作意欲が減退していった理由の一つに、「リアルさの追求」と言うのもあります。
Gonbeの製作物は、魚に関して言えばSL内でも最もリアルな物の一つです。
でも、これは有る程度妥協しているものでもあります。
心の底では、「もっとリアルな物を!」と言う声が常にあります。
でも、リアルさの追求には副作用があります。
一つには、いくらスカルプを使っていると言っても、リアルであれば有るほど、パーツが増えます。
そして、リアルな動きを表現するための、スクリプトも複雑になります。
プリム数が増大し、スクリプト負荷も増大する。
このデメリットとのトレード・オフが常に付きまとう事になるのです。
Gonbeは商品としては、大幅に妥協して製作しています。
それはデメリットを最小限にするためです。
同系統の商品と比べると、スクリプト負荷と言う点では、格段に小さいです。
商品としての理想は、低プリム、低負荷です。
それは単純な構造であり、スクリプトも単純な物であるほど良いと言う事になります。
そして、それは販売後のサポートをも容易にします。トラブルも少ないです。
しかし、一通り作ってしまうと、やはり物足りなくなります。
「もっとリアルな物を!」この声が心の中で多くなって行きます。
その結果、スカルプの製作も、自分のイメージが高度すぎて、満足できなくなってしまったと言えるかもしれません。
また、動きのリアルさを追求すれば、パーツが増えますし、スクリプトも複雑化して行きます。
昨年の夏ごろ、コーギーと言う犬のペットがブームになりました。
実は、コーギーとほぼ同レベルのペット機能を、Gonbeもコーギー・ブームの半年以上前に考えていました。
しかし、余りにも複雑になる事と、「ここまでやっても、機能的には使わないな・・・」と言う事から、製作自体はしませんでした。
そして、実際にコーギーが出て、ブームになった時に、スクリプト負荷を調べて驚きました。@@
Gonbeが販売している魚達と比べると、5倍~10倍以上もスクリプト負荷が高いのです。
でも、その理由も分る気はしました。
あれだけの機能を実現すれば、スクリプトが複雑になるし、同時並行的な処理も増加するから、負荷が高くなるのも当たり前なのです。
その時点でGonbeの求める物の過ちに気がついたと言えます。
「これ以上リアルな物を追求しても、あまり意味は無い。。。」
と思いました。
もし、コーギー以上にリアルな物を求めたら、「だったらRLで犬飼った方がよっぽど良い。」と言う事に行き着きます。
Gonbeの心が求める「リアルさの追求」は「本物の生命に勝るものは作れない」と言う単純な限界に気づいて終末を迎えることになった訳です。
そこで、「何も作る気がしなくなった・・・」と言う事になるのです。
自分の求めていた物は、今のSL環境では無理が多過ぎるし、そこまでリアルな物にする意味も見出せなくなったのです。
だから、「作りたい物が無くなった・・・」と言う状況になったのでしょうね。
その後、魚以外の幾つかの分野にも挑戦しよう。。。と思ったのですが、どうしてもリアル路線から脱却できずに、行き着く先は同じ結果になってしまうのでした。
全て途中まで作って、その事に気がついて、それ以上は作る気にはなれずに放置して終わっています。
現時点で、制作意欲が復活したのは、「単純な造形、単純な動きでSLらしい物」と言うテーマに行き着いたからと思います。
リアルの物まねでは無く、リアルの物を参考にはするけど、SL独自の世界観に基づいた生物達を作ってみようか?
と言うものです。
勿論、これも簡単なことでは有りません。
全て想像上でモデリングしていく事になりますから、今まで以上に難しいテーマになります。
もう一つ、背景となる世界観がそんざいしないと駄目だと言う事です。
Gonbeの頭の中に、一つのパラレル・ワールドのような、別な次元の世界が息づいてくれないと、製作は続かないでしょう。
その世界が魅力的であればあるほど、その世界に住む生物たちも、活き活きと活動し、世界をドンドン広げてくれるでしょう。
しかし、陳腐な世界観では、すぐに行き詰ってしまうでしょう。
それは分らないのです。
分らないけど、少なくとも「リアルさの追求」には無い、面白味を感じています。
第一、リアルでは無いのだから、自分が満足すれば良いのです。
凸凹の形でも、歪んでいても、それがGonbeの世界の生物の姿であると納得できれば、それでOKなのです。
勿論、全くの新しい発想の生物までは出てこないかもしれません。
リアルの生物を参考にしたもの程度になるでしょう。
Gonbeの発想力程度では、そんなものだと思います。
そして、その程度は既に考えられていて、似たようなキャラクタがアニメの世界とかには存在しているかも知れません。
でも、少なくともリアル生物を参考にしたキメラ体で有ったとしても、アニメキャラの模倣では無く、Gonbe自身が描き出したオリジナルでも有ります。
たとえ似ていても。。。^^;
そう考えると、幾つものキャラが作りたくなってきます。
そう・・・Gonbeの描くSL世界の中に生息する生物達です。
「リアルさの追求と限界」から「独自の世界観」へと言う感じですね。
これは、芸術家にも良くあるプロセスかもしれませんね。
ピカソなんかも、初期の頃は実にリアルな絵を描いていました。
それが、ある時点から抽象画へと変わっていきます。
リアルな絵を追求すれば、写真と変わらなくなってしまいます。さらに追求しても、結局は現実の物自身を越える事はできないでしょう。
しかし、目に見える姿では無く、その物から感じた印象や、自分自身の心の動き等を反映させた表現を追及していくと、現実の世界とは全く違う表現方法へと行き着くのかもしれません。
そんな事を思いながら、「まずは一歩ずつ・・・」と少しずつ製作を進めるGonbeでした。^^
Posted by Gonbe Shan at 11:52
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